油圧ホースの破損には様々な種類があります。
ブツケによる陥没破損
コスレによる磨耗破損
ヒッカケなどによる裂傷破損
その他耐久劣化破損などなど・・・
陥没破損、摩耗破損、は傷口が外側から内側にむかっており、比較的小さい傷口であることが多いです。逆に耐久劣化破損は内側から外側に向かっており、傷口が非常に大きいことが特徴です。
陥没・磨耗・裂傷などは、作業機の先端に近い、バケットシリンダーホースやアタッチメントホースに多く見られます。よって、バケットシリンダーホースやアタッチメントホースは傷つきやすく交換頻度が多いので耐久劣化破損を起こすことが少ないです。問題は、傷つきにくく寿命をむかえることが多い『アームシリンダーホースの耐久劣化破損』です。
ここで耐久劣化破損のメカニズムにふれたいと思います。
長期間、傷つきにくい・・いわゆる交換されず、ホース自体が頻繁に稼働(曲がる)する箇所に多く見られるのが耐久劣化破損です。よく稼働するので補強層といわれるワイヤー層がすこしづつゆるくなってきます。そして、キズ付きにくく、長期間交換されないケースが多いので、オゾン、紫外線により油圧ホース外被のゴムが硬化してひび割れを起こします。ひび割れ部より雨が侵入し、補強層のワイヤーをサビらせます。ゆるくなりサビた補強層のワイヤーが内側の圧力に耐えられなくなり、内側から外に向かってバーストするのを耐久劣化破損と定義しています。
さて、話を元に戻し、アームシリンダーホースは交換頻度が少なく、非常によく稼働するホースです。さらにパワーショベルの油圧ホースの中でも最も高いところに配管されています。ということは、アームシリンダーホースの耐久劣化破損は、最も多くの作動油が、最も広く飛散してしまう可能性が高いということになります。
アームシリンダーホースだけでもホースプロテクタを装着すれば、かなり多くの作動油広域飛散による2次事故が防止できるのではないかと考えております。
ホースプロテクタはガラや鉄筋などからの衝撃、そしてオゾン、紫外線による自然劣化からホースを守りつつ、作動油の飛散を低減させる超スグレモノ!!こんな欲張りなホースカバーはホースプロテクタだけ!
ちなみに、上記の破損名はともえちゃんが勝手に命名したものです。また、原因やメカニズムにおいては、一部の傾向を抜きとったものであり明確な根拠があるわけではございません。ほんまでっかの精神でお読みいただけたらうれしいです。(>人<;)
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