2015年10月26日月曜日

国立印刷局を見学してきました!

国立印刷局彦根工場を見学してきました。

造幣局はよく聞くけど・・印刷局って?
造幣局は硬貨を作っているところで、印刷局は紙幣や官報、パスポート、切手、印紙、証券などを作っているところです。
工場としては、東京工場、王子工場、小田原工場、静岡工場、彦根工場、岡山工場の6工場あります。
国立印刷局は独立行政法人であり、ここで作られた紙幣は、日本銀行に販売されます。ちなみに、お札を作るにあたっての原価や日本銀行への販売価格は秘密ということで教えていただけませんでしたが、なにやら・・10%ほどは利益が出るみたいです???

日本の紙幣しか作らないのですか?
印刷局は日本の紙幣しか作っていませんが、造幣局は日本の硬貨以外に外国の硬貨、コインも作っているみたいです。コンペで勝ち取った・・とのこと。外国のコインも作っているなんてすご~い。
印刷局も素晴らしい技術があるので、そのうち外国の紙幣も作るでしょうね!

素晴らしい技術?
印刷局の偽造防止技術は凄すぎます・・・

其の一、触ってわかる技術
・凹版印刷(おうはん)
・識別マーク
其の二、すかしてわかる技術
・すき入れ(白黒すかし)
・すき入れバーパターン
其の三、傾けてわかる技術
・ホログラム
・潜像模様(せんぞう)
・潜像パール模様
・パールインキ
其の四、道具でわかる技術
・マイクロ文字
・特殊発光インキ

これらの偽造防止技術はどれもかなり精巧な技術ですが、中でもお札中央の円の中のお顔部分のすき入れ(白黒すかし)は世界的にも稀な技術らしいです。

お札って結構丈夫ですよね・・
お札の紙も印刷局が作っています。原料はみつまたやアカバの幹の皮です。原料を細かくして、すりつぶし、水で解きほぐし、異物を取り除き、薬品と混ぜ合わせ、紙料を薄く流して抄き、すかしを入れ、乾燥させる・・・これらの工程により、独特な感触と風合いを持ち、特殊な印刷と日本の流通環境に適した丈夫な用紙が生まれます。

凄い技術の印刷は?
さすがに印刷工程は核心部分なので詳しく知ることはできませんでしたが、簡単な流れだけ説明させていただきます。
原図・・原図専門の工芸官が原図を描きます
原版・・金属の板にビュランという特殊な彫刻刀で彫刻をします
版面作製・・メッキを施した丈夫な版面をつくります
デジタル製版・・背景や彩紋などの模様をコンピューターシステムでデザインします
印刷・・インキを製造して専用大型印刷機で大判用紙に裏・表の順に模様を印刷して、ホログラムを貼付し記番号を印刷します
仕上げ・・裁断・検査・仕上・フィルム梱包して出来上がり!!

※一億円(未完成)の束を持たせていただきました
一億円って何kg??
一万円札は一枚1gですので、1万枚(1億円)で約10kgということになります。わたくしの体重が45kg??ですので、4億5千万円と同じということになります(ごめんなさい・・体重に虚偽あり)
ちなみに、一万円札の厚みは0.1mmということなので、100万円で1cm、1000万円で10cm、1億円で1mということになります。
わたしの身長が170cm??ですので、厚みでいうと1億7千万円となります。(またまたすみません・・身長に虚偽あり)

印刷局は見学無料です。
ただし10名以上で予約必要

今回は超ロングブログでした・・・ふぅ